手術・放射線・化学療法剤とは違う、「がん」の治療法を紹介
管理人は医療技術系大学出身者。 免疫に興味を持ち続けているメタボ世代の男性です。
免疫について学生時代の思い出は、免疫の教科書が他の分野と違い、教授自らの手書きコピーだったことでした。
これは日々進歩する医学の中、特に免疫分野は学説の変化が著しく進む最中で、「製本された教科書では学生に古い知識を教えることになる」とした教授の姿勢がとっても印象的なことでした。
しかし、卒業後の医療現場では「抗生物質が万能」として、感染症は過去の病気と考え、医療関係者は免疫への関心が薄れていくのを肌で感じていました。
そんな中での衝撃は、人間が感染症に対して獲得免疫で対抗するための司令塔であるヘルパーT細胞自体に感染し、生体防御の輪(免疫)を突き崩すレトロウィルスの出現でした。
すでにアメリカでは、HIVに対する確認検査法の製品化がなされていたため、国内の医科大学研究室が樹立したHTLV-1感染株(ATLの原因ウィルス:成人T細胞白血病)を利用したウェスタンブロットキットを企画しました。
製品化されたキットを持って、四国、九州地区の病院を回り、性能を確かめたところで、薬事申請をして体外診断用医薬品の承認を取りました。
滑り出しは順調でしたが、販売量が思うように伸びてきません。
再び、現場を回ってみると、販売の延びない理由は、ATL抗体検査薬の性能とは違うところにありました。
そしてこの理由を当時の医学では解決できず、私たちの検査薬は早期に生産中止に追い込まれてしまいました。
その理由は、成人T細胞白血病をおこすウィルスの感染が確認できても、発症した白血病を治療する方法が無かったのです。
感染者のうち、95%は発病せずに、天寿を迎えることが出来ます。
運悪く発病した人は2年以内に亡くなってしまいます。
しかしその発症の多くは60歳以降です。
このような病態の中で、医師は感染を確認して告知することが患者の利益になると断言できなかったのでしょう。
何せ、白血病の治療といえば、抗がん剤と骨髄移植しか選択肢のない時代で、治療効果も芳しくなかったからです。
更に付け加えれば、現在がんの死亡率だけは右肩上がりで一向に減少しません。戦後からの死亡統計を眺めると感染症も血管系疾患も制圧されたのが明らかなのですが・・。
外科手術、放射線療法、抗がん剤だけでは、「がんは死なない」ことを証明しています。
ATLの原因ウィルス発見から30年近い時が流れ、抗がん剤が化学療法剤から免疫を主役にした分子標的薬になる時代が来ました。
ヒトが持つ自然治癒力を最大に発揮できるよう、医療の現場が変わり始めています。
ヒトには太古より生命を守るための自然免疫(先天性免疫)があります。
分子標的薬でがんの増殖を抑えているうちに、「免疫細胞(リンパ球)にがんを殺させる」という戦略に変わってきています。
化学療法剤と違い、自然免疫は「がん細胞」だけを狙います。従って重篤な副作用がありません。
長年免疫に関係する仕事に携わってきた管理人は、これら自然治癒力を治療に応用した細胞免疫療法に注目しています。
自らの経験と収集した情報をまとめたサイトを立ち上げ、より良い治療、より豊かなQOLを望める一助になればと思います。