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成人T細胞白血病(ATL)とは?

ウィルス感染が原因となる白血病です。

ウィルスはHTLV-1(ヒトTリンパ向性ウィルス1型:Human T-lymphotropic Virus type – 1)と呼ばれます。名前が示すとおり、このウィルスは血液に流れている白血球の仲間であるリンパ球のうち、T細胞に感染します。
ウィルスが体の中に入っても,発病する人はほんの一部、5%程度といわれ、年間およそ1,000人を超えると見込まれています。また、発病する時期は、20歳以降の成人で平均年齢は60歳、やや男性が多いです。1970年代、この病気が確立されていない時、一部の医師たちは、九州地区に多い「特殊な」白血病に気づきはじめていました。悪性リンパ腫は、欧米の医学常識ではリンパ球のうちB細胞ががん化するのが定説なのに、何故かT細胞が異常を示していました。京都大学の高月教授は、1975年この新しい病気に成人T細胞白血病(ATL)と名づけました。そしてこの白血病がどうやらウィルスの感染によって起きているのでは?との推測を立てていました。

日本とアメリカの競争

ATL関連抗原(ATLA:アトラ)と呼ばれていたウイルスを確定するため、京都大学 日沼教授が研究に研究を重ねます。そして1981年、原因ウィルスをついに発見しますが、実は海の向こう側でも同じウィルスを追いかけていました。米国のNIH所属のギャロ博士が皮膚T細胞リンパ腫(Cutaneous T-cell Lymphoma:CTCL)の原因ウィルスとしてHTLV-1を発見、1980年に発表します。このひとは後の1984年4月にエイズ・ウィルスを発見し、そのウィルスはHTLV-Ⅲと命名した、あのロバート ギャロ博士です。現在ではエイズの原因ウィルスはHIVと呼ばれています。この二つの病気の原因となるウィルスは遺伝子にRNAを持つレトロウィルスです。

 
 
 
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