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分子標的薬(抗体医薬品)の最新事情

次世代の抗がん剤

近年、化学療法剤の新規薬事承認がありません。副作用ばかり一人前ですが、薬剤としての効果が半人前以下だからです。最新の抗がん剤は分子標的薬と呼ばれ、がん細胞が特に多く持っている「標的」に向かっていくように作られたいわゆる抗体医薬品です。ATLに対しては抗CCR4抗体がそれにあたり、現在第一相の治験結果が公表されています。被験者は16名で奏効率は31%、うち完全奏効者が3名(内訳ATL2名、PTCL1名)部分奏効者2名、薬剤を投与しても病状が安定した状態が6人に認められました。

抗体薬の役割はがん細胞表面に発現しているCCR4受容体に結合することです。結合により、がん細胞の栄養補給路を遮断し、がんの増殖を抑える働きを持ちますが、がん細胞を直接には破壊しません。しかしCCR4の発現の低い正常細胞には副作用がありません。動きを封じ込められた「がん細胞」を滅ぼす武器が、次に重要になってきます。

 
 
 
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